2010-06-08 雨 やなぎ life 車軸を流したような雨が降って、学生たちが絶望坂と呼ぶ東校舎への坂にも濁流が怒り狂ったように流れ、 足元も肩もずぶぬれになった。大事なものまで流していってしそうな勢いだった。けれど雨の日にも美しいものはあるものだ。 雨にぬれる緑の柳、池をたたく大粒のあめと、枝を折る風に見える流れゆく色。 目の中に写ったもの、せつなきまでに…。