やすらぐ時間

どんなに強い人も、どんなに弱さを見せない人も、普通の人も、羽をやすめる時間は必要だ。それでこそ、次の新しい朝が迎えられる。人は機械ではないし、知らず知らずのうちにも、日々傷を負って暮らしている。

揺り籠の中で、目覚めるまでだれからも邪魔されることなく、すやすやと眠っていたときと同じように。

道端をふとみると、花の上でテントウ虫が眠っていた。こんな美しいレース編みの花に上に眠る贅沢。このテントウ虫のベッドより優れるものを知らない。
いつになく吠えたわたしもこんな花の上で眠りたい。