今年なぜ雲をテーマにと思ったのかと思い出してみれば、雲集、雲散。雲は集まって、散っていく。
厚く空を隠して動かない日もあれば、羽のように軽やかに飛んでゆく自由も。
それはまるで心みたい、そう思ったからでした。でも、雲を撮ろうとすると、気象写真みたいで、ややつまんないです。
ゆうべの雲は空に雪がふったようで、ぽこぽこと足あとをつけてみたくなりました。ぽこぽこ。

その白さについて「魚肚白」という言葉も思い出しました。「魚の腹のように白い」という意味。
芥川賞作家楊逸の作品の中にも、いくつかこの「日本人に馴染みにくい比喩」がでてきます。小説が書ける語彙・表現を身につけても比喩は移しにくいということ。

そんなわけで、今日はまた雨雲の日曜日。