楽莫楽兮新相知

昨日は広島大学教授廬濤先生が上海出張のついでお立ち寄りくださり、学生たちにお話しをしてくださった。ご連絡をいただいて、「日中異文化コミュニケーションの視点で見た先生ご自身の体験」をお話しいただけませんかとお願いしてあった。
中国の大学で日本語を学び、日本に留学、23年の滞在生活、そして国立大学の教授になられた先生は学生たちの一つのお手本、憧れでもあるだろう。
先生は後輩たちへの贈る言葉として、中国、英語、日本語の名言格言など引用しつつ何を学ぶべきか、また書くことと聞くことの大切さなどをお話しくださった。

私が個人的にいちばん印象に残った言葉は、「楽莫楽兮新相知(ルーモールーシー、シンシャンジー)」屈原九歌・少司命の言葉。「兮」は楚の国の語気詞。
「新しい人と相知り合うことにすぐれたる楽しみなし」
2000年以上も前に屈原も謡っていたのですね。