一時間遅れの場所から
昨日、深夜、霧の武漢に戻り、今朝はまだ東京の自宅ベッドにいるような夢うつつの中、爆竹の音で目が覚めました。
今日は元宵節、春節気分も今日で終わり、明日から本格的に仕事が始まるという景気づけの音です。
新聞には今夜の天気は曇り、「天公不作美(天は今日は無粋なことをする)」とあります。うす曇り。
インターネットがついたり消えたり。うまくupできるかわかりませんが、武漢から久しぶりの更新です。
昨日、北京から武漢への飛行機の中でのこと、楽しい男の子2人に会いました。
内モンゴルから漢口の大学へ戻る人と海南島から武漢の学校へ戻る人たちで、彼らも知り合いではなく3人並びの偶然の旅行者。
私がいつものように飛行機においてある雑誌の広告に目をとめ、つい「これ、どう感じますか?」と聞いてみたのがきっかけ。
「一瞥、惊鴻」(一瞥、鴻を驚かす)。
一台のアウディの横に書かれた4文字。
車と鳥を合わせたコピーを見たのは初めて。驚くのが鳥なのか、人なのか、車が鳥なのか、幾つかの解釈ができそうです。
海南島出身の人は、湖北美術大学を目指して2浪中で、日本が大好きだそうで、iPod touchで幸田来未の画像を見せてくれ、日本のアニメファンらしいその話しによると、ウルトラマンの大陸版中国語吹き替えは下手で笑えて、日本アニメの吹き替えならば台湾の吹き替えが、うまいのだそうだ。
面白いなぁ。こんどチェックしてみます。
内モンゴルから戻る人は、アメリカのメリーランド州の大学への留学を目指しているそうだ。
アイタッチといい、「二人とも良家のお坊ちゃまですね」というと「そんなことありませんよぉ」と謙遜していたが、私のほとんどの学生は飛行機なんかで学校に戻ってこない。
北京の空港で北京なまりの応対を聞き、武漢行きの搭乗待合室で、武漢なまりが聞こえ始め、こんな人たちと乗り合わせると回復してくる「気分」。
一時間遅れの場所から、みなさまへ御挨拶。
「あなたがお昼ごはんを選んでいる時間、
私はまだ仕事中です。」