晩ご飯@徐東

6月は宴会の季節だったが、7月は比較的地味な食生活。
が、1週間ぐらい一年生の班長さんの男子学生から度々誘いを受けていた。「先生レストランでアルバイトしています。食べに来てください」と。ここ2−3年ボランティアやアルバイトなど社会実践することを大学側も奨励している。一日30元、約1カ月働いたので、御馳走してくれる気だったようだ。
二橋にほど近い徐東というところにある比較的高級なレストラン。可愛い気持ちに応えたい。同じく学校に残っている学生にも声をかける。もちろん私のおごり。

学生たちなんと待ち合わせ時刻に誰も現れない。御馳走してあげる人を待たせるとは!ぷんぷん。20分遅れで数が倍になって現れた。途中クラスメートに会ったので一緒にいこうということになって支度を待ったのだということ。増えるのは構わないが、変更があって遅れるなら事前に知らせてください。中国では比較的よくあることだが、日本の会社に入るとこれはかなり大変。

さて、徐東まで約1時間のバスの旅。「まだ?まだ」とメールをくれた1年F君がバス停に迎えに来てくれた。ちょっとやや古めなれど立派なレストランで4階まで個室になっている。会う人ごとに「僕の先生なんです」と嬉しそうに紹介する。支払い台の前に並ぶお姉さんたちなどがその度ごとににっこり微笑みを返してくれる。

部屋の係りの人も懇意の男性先輩。スイカジュースをサービスしてくれた。58元というべらぼうな価格のジュースだけれど確かにおいしかった。
メニューは艪魚の蒸しもの、筍の炒めもの、牛肉の煮込み、牛筋の炒め物、肉団子スープ、茄子としし唐の炒め物、「水と浮草の出会い(仲良しの出会い)」という名前(成語)の豆腐と青菜のあんかけ、ジャガイモの鉄板焼き、豆腐の煮込みで9品。
   
この夜は艪魚というスズキに似た白身魚の蒸しものと、牛の煮込みが美味しかった。普段あまりお肉を食べないけれど、うどんが敷いてあって肉うどんのようで美味しかった(なんだ、やっぱり麺好きってことか)。従業員価格にしてもらって9人お腹いっぱい食べて240元でした。

消化につとめるべく、みんなで2バス停ほど歩いた。めったに来ないところを探検して歩くのは楽しい。ドイツ系スーパー「METRO」に近く、至る所に
工事現場があり民工のおじさんたちが上半身肌脱ぎ(打赤膊)で、地べたに並べて売られている洋服や、下着を見ている。その前で雑誌や薄い本が売っているので目をやれば、「艶女乱倫」などというなんだかすごい名前のエッチな本たち。
普段大学や近所の書店ではみかけないので、この手の本はこんな形で流通するのだ。ふーむ。ひとつ勉強になりました。


夏のおぼろ月夜。帰りのバスの中で気温24−29度、時々雨という予報だったが、確かにこのところの武漢ちょっと涼しい。