別れの季節

mklasohi2009-06-04


昨日は武漢大学の行政楼で人質たてこもり事件が発生し、犯人が射殺されるという結末になった。行政楼は美しい建築物、そんな建物の中で起きた事件だ。数日前は武漢でもカナダから帰国した中国人留学生から新型インフルエンザの第一例が見つかっている。

私の周辺は、学期末に差し掛かり、テストや期末の活動そのうえ夜は中文系のサロンもあって、なが〜い一日だった(疲)。そして6月は卒業の季節、別れの季節でもある。ここにいると1年があまりにも早く行き過ぎる。午後には4年生との卒業記念撮影の予定。

写真の料理は博士の友人が、指導教官ご夫婦とわたしそれからも一人の同学を招いてくれ行った東湖の水上レストランの蒸しもので、「ウォートウ」と呼ばれる蒸しパンややさつま芋、その下にあるのは、生落花生。それから蓮の葉入りの卵焼き。お皿も蓮の葉の形をしている。

彼女は博士論文の審査に合格して、今夜、深せんに戻っていく。普段から深せんに住んでいるためしょっちゅうは会えなかったけれど、会うと彼女が見返りを求めず与えてくれたものは多かった。研究上のこともたくさん話したが、日本語でいえば、「励まし」、中国語ではいえば「祝福」。
いつもきれいな言葉で祝福をくれた。

だから、今夜はちょっと忙しくても駅へ見送りに行くつもりだ。
友を送る。それも広い中国の伝統的な友情のかたちだ。