月夜の自転車旅行

いつも忙しくて学生と遊んであげる暇がなかなかない。
昨日はこの休みを利用して、スピーチ大会の選手Rさんの発音チェック、それから2年生に頼まれた交通標語の翻訳チェックも兼ね、また本の整理も手伝ってもらって、いらない本は全部あげて、さっぱり。そのあと晩御飯を東湖に程近いレストランに食べにいった。

自転車を6台連ね夕方の湖。食事は農家料理だが、先日行ったお店ほどは高くない。六人分私持ちだから(笑)。中国はお金のある人がおごる。
肉と魚、空心菜の炒め物、唐辛子たれのかかった里芋、蓮根の芽の炒め物、お豆腐料理など、どれも辛いが、私もカライ〜と言いながらおいしく食べた。棗のジュースの甘味で潤す。
中国3大激辛料理(四川、湖北、湖南)の湖南省出身のJさんSさんは嬉しそうに「オイシーイ、カラクナーイ」を連発。河北省と河南省出身のYさん、Kさんは「うん、うんおいしい」。1人東北モンゴル族のS君のみ、辛さにひぃひぃ音をあげている。出身地方が違うと好きな味付けも違う。中国は本当に広い。激辛慣れ度から言えば、私は武漢の小学生レベルかな。
満腹になった学生たちは、帰り路は鼻歌を歌いながら、手をつないで自転車をこぐ。危なくて仕方がない。ずっと後ろから「右、右〜」「自動車を先に行かせなさい―イ」「真中を走っちゃダメ〜」とまるで小学校引率の先生だった。

5月の木々から発する丁子のようなよい香りが夜気に混じっている。優しく照らす月。爽やかな夜だった。