面白い人

おとといの武漢は気温29度にまで達した。51年の武漢気象台創設以来の記録だそうだ。中国人の友だちウルムチの広播(放送)大学処長のIさんからよく携帯メールをもらう。ウルムチは雪が降ったとようですねと尋ねると人工雪だったのだそうだ。互いに武漢を思いウルムチを思いやる。
やり取りの中でこのところ話題が「小瀋陽(シャオ・シェンヤン)」お笑い芸人趙本山のお弟子さんこと。日本で言えばさしずめ…欽ちゃんのお弟子さん。
中国の紅白歌合戦春節晩会」で、コント「不差銭」で師匠と兄弟弟子毛毛と共演、全国を笑いの渦に巻いた。今年28歳。男性。東北の貧農家庭に生まれ小学校をでて、お笑いの道に入り、苦労してきた人という。どことなくそれがわかる。
歌がとびきり上手で、物まね上手、女装姿が憎めない。李宇春といい、中国も中性的なものを愛する時代になったのだと思う。「私の選ぶ春節晩会のコントの部」で一位に輝き、表彰式では再び、コントを披露する予定が、同夜のCCTV新ビル火災で取りやめになったという噂だ。
シャオ・シェンヤンの漫談・コントは中国東北弁と独特の語りで外国人には中国語学習者でもちょっと難しいが、全然中国語がわからない人でも、軽妙な動作とかしゃべり方の楽しさは感じるだろうと思う。
さて、新語・流行語は日本でもお笑いの中からよく生まれる。シャオ・シェンヤンの独特の語気詞「ha」や「hang」はすでにネットの中でも使われ始め、授賞式でCCTVの人気司会者朱軍さえしゃべり方を真似てインタビューしていたハアん(笑)。
こんな風に<ことばが動いていること>を感じながら、どうぞシャオ・シャンヤンを楽しんでみてください。中国語は「不差銭」の方がわかりやすいです。