2つのただいま

mklasohi2008-08-26

タクシーに乗るなり、メーターを倒さないなら高速代はまけてやるよと言われた。新学期の交通費は大学が出してくれるので、メータでと断った。今日は一橋。空気が汚れていて、向こう岸が見えにくかった。
南京からD車組という中国の新幹線にのり、2時間で上海。昼には駅に今年の卒業生2人が迎えに来てくれ4人で昼食、その後、上海浦東飛行場にT先生をお見送りしつつ、私は武漢へ戻る飛行に乗った。
荷物をおろして、洗濯機をまわす。服務員さんに魔法瓶にお湯を持ってきてもらい「お帰りなさい」と言われていると、武漢での生活が戻ってきた感じがしてくる。東京より小さい声で「ただいま」。

再度訪れた虐殺記念館がまた休館日だった。今度こそ、中に入ってお花かお線香をあげたいと思っていたが、門の前でしばらく佇むことしかできなかった。その外側に置かれた彫像だけでも、訴えかけてくるものがあって、しばらく佇み涙を流した。
それでも南京はなぜか親しみを感じる。街路樹の緑、駅の前に広がる湖、古い街の味わい、新しい文化をきちんと取り入れている成熟。
南京大学の状元楼17階から見下ろした街並みもどことなく既視感がある気がする。
今回の旅、やはりよい勉強になった。