武漢語

日本に戻って4日目。仕事も持ちかえったので、親しい人に会う以外は何もしない予定が、あっちも埃、こっちも気になると掃除はやっぱり必須。
汗を流したあと、お昼を食べながらテレビをつけるとあれれ「新・上海灘」(新・上海グランド)をやっている。20年前にチョウ・ユンファ主演で制作されたドラマのリメイク版で、上海のやくざ社会に身をおく、ウェンチヤン(主人公)が親分の娘チェンチェンを愛し、追われる身になりながらも弱肉強食の黒社会を生き抜こうとする物語で、若き日のチョウユンファがホレボレとかっこよかったから、旧版はDVDで全部見た。そのイメージが強すぎて、「新〜」はあまり見たいと思わなかった。テレ東は韓国ドラマに続いて、アジアのドラマシリーズなのですね。中国のドラマファンも日本で増えるといいですが。
ところで冬に帰国した折、家にこもって、方言学のコースペーパーは武漢語を選んで書いていた。そのとき中国方言の新しい現象として、方言吹き替え「新・上海灘」にも言及し、ブログでも紹介するつもりだったが、機を逸していた。
スタンダードチャイニーズとどう違うかといえば、たとえば「何の用?(ヨウシャマシ)」が武漢語では「ヨウモウス」というような発音になる。語彙の違いもあるが、発音の違いが大きい。北方語西南官話に属し、Zhi、chi、shi音がz、c、sになり、声調は2声化しやすいなどの特徴がある。
普通語になれた人には武漢語だとダサく聞こえることでしょう。「俺は許文強以外の人間にはなれないんだ」、「俺を永遠に探さないでくれ」なんてかっこいい台詞なんだけれど(笑)。
さてもはても武漢に住んだことのる方にはウェンチヤン、チェンチェンがしゃべる武漢語を懐かしんでいただけるでしょうし、はじめての聞く方、武漢語ってこんな感じですよ。
新・上海灘 武漢語方言版