紐解く

mklasohi2008-08-09

五輪開会式は最後まで巻物系で、最終ランナーがぐるりと巻物の上を走る姿が印象に残りましたね。
昨日は博士の先輩Lhさんに調査分析について中国側の意見をもらうため来てもらって、そのいとこのJさんも一緒に開幕式を見ながら話し合った。
開会式を見るためTVがない寮に住む学生のために食堂が解放されたので、そこで見るともっと盛り上がっていただろう。中国の人たちと見るのはやはり面白いですね。
Jさんの友達が会場にいるそうで、当初は数千元のチケットが最後は20万元まで値上がりしたということ。20万元あれば武漢で小さなマンションが買えるなどと話していた。張芸謀の演出が「満城尽帯黄金甲(王妃の紋章)」を思い出させるというと、中国文学系の博士、もとの詩「待到秋来九月八,我花開後百花殺。冲天香陣透長安,満城尽帯黄金甲」がすらすらと口をついて出る。これだから中国側の調査結果に典故などの含意がどれだけあるかを確認してもらったのだ。調査はささやかながら、日中の理解が少し進む結果がみえたと思う。

朝お掃除にきてくれた服務員さんは、家族三人で、だんなは途中でねちゃったけど、子どもは最後までみてたよと言っていた。コピーやさんにお願いしていた本のコピーをとりに行くと、インターネットの中継で重量上げを見ている。「さっき日本の選手もでてたよ」と教えてくれた。こんなことが私の周りのオリンピック風景。
今日はこれから漢口に印鑑を受け取りにいって、その後友人家族とお食事、Sakura(ケーキ屋)さんにちょっと寄ってくるつもり。
始まったばかりのオリンピックを後にして日本に一時帰国すると言うと家の者に「世界が中国を注目しているときに…」とやや変人扱い。
学校に戻ってくるのが2週間以降になるので、自転車をぐるっと走らせてきた。

・写真は夕方、食事に行った漢口・高雄路付近。