3回目の雨

今日はそれなりに言語学学徒的な一日を過ごして、夜、今期で帰国されるアメリカ人の先生と日本料理を食べにいった。新体育館の近くにできた日本レストランだ。本来ならTokyoでご馳走したいのだが、彼女はこのリタイアーを最後にどこにも行かないことを決めたそうだ。サウジアラビアで12年間教鞭をとった経験から、沙漠好きで、アメリカの老後の家をラスベガスに構えたという。
ほとんどはじめての和食を「素材を大事にした、あっさりとしたおいしい料理」としてとても気に入ってくれた。白銀の髪にいつも真っ赤なシャツが映える。人生の先輩でもある。
帰り道、やんでいたはずの雨が、ひどく降り始めた。街灯に反射して流れる温かい雨は「雨に歌えば」を思い出させるから、二人で歌ったが歌詞が続かないから、次はThe rain in Spain stays mainly in the plainとマイフェアレディの台詞を叫んで雨の並木道を歩いた。言語学者がでてくる映画ですね。今年の大事な思い出は雨の日に起こるような気がする。
ゲストハウスの玄関のところでI enjoyed every one minute even in the rain tonight.今夜は雨の中もどの1分間も楽しかったとシェリーさん。
私も3年半近くにわたる友情に心から感謝した。