持ち帰ったもの

mklasohi2008-05-18

昨夜、外から戻ると踊り場にあった紙箱の手作りメールボックスが取り外されていた。ここ10日間、台湾の某大学の学生50名ほどがこのゲストハウスに泊まり、PCを持ってこなかった彼らへのメッセージを入れるために設けられていたのだ。
「あ、明日台湾に帰るんだ」そう思うや、最後のパーティ終了後、戻ってきた学生たちに階段ですれ違った。涙を拭いた後もみえる。挨拶をして、今回の交流について台湾の学生に感想を聞いてみた。
大変得がたい経験だったこと、台湾の学生と比べると、こちらの学生は純粋でまじめだが、おそらく台湾の学生のほうがもう少しいろいろなことを考えているだろう、双方の違いや台中間に横たわる問題もあるが、今回は先生から、そうしたことは話題にしないよう言われてきた、相手側もそのようだった、なぜなら議論をしに来たのではなく、友達になりに来たのだから、と折り目正しくかつ伸びやかに育った学生が答えてくれた。
袖刷りあうも他生の縁。ここ10日、実際、廊下を行き来する音もがたがたと、昨夜は1時過ぎに寝入ったところで、部屋を間違えたようでドアベルがなり、今朝はまだ暗いころから表で整列ミーティングの声と大きなスーツケースをゴロゴロ引いてバスに乗り込む音で目が覚めた。階段下には2日目に「ここには外国人の先生たちが住んでいるので、静かにしましょう」という張り紙も出されていた。でも青春修学旅行だもの仕方ないよねと思っていた。「ここ数日うるさくしてどうもすみませんでした」と謝ってくれた。
台湾の家に帰り着いた学生たちは今頃どんなお土産話をしているのだろう…。