あまがえる

mklasohi2008-05-08

雨は止んだが緑の森がしっぽりと水を含んで生き生きしている。ふと小さい頃よく見た緑の雨蛙を思い出してネットで探したが葉かげに隠れて見られなかった。
勉強と仕事をし夜は図書館で調べものという理想的な昨日の反動でちょっとぼんやりする木曜日の午前中です。
作文はかなり濃い内容の指導をしていると思っているが、添削をして返したかと思うとまたどっさり50人分戻ってくる。我が身に振る雨のように作文が降りかかる。
今週のお仕事の一部。2年会話はディベートと、尊敬語、謙譲語の練習のために、トークショーという形式で2人一組で発表してもらった。これが面白い。今までビルゲイツ氏や、エジソン川端康成ブルースリー、などが登場した。康成は高校の時、お小遣いをためて全集を買ったという学生だから、クラスメートたちの鋭い質問を上手にさばいていて、私の出番がない。調べてから臨むのでみんな詳しい。また、0から1年半でここまでよく、と思う。
ディベートのテーマは「出会い系の是非」。今回私が審判になったため、自分の考えとは別に、説得力のある新鮮な意見が多かった方を勝ちとした。1年生でも「猫と犬」などでできる。
1年生の会話はグループ活動。「ないでください、ねばならない、てはいけません、ことができます」などを使った様々な場所でのルール作り。これがまた楽しかった。映画館ルール班は実演付きだった。やおら前に座って上を見上げる。映画館がそこに出来上がる。お菓子を食べている。「お菓子はちょっと・・・」「ちょっとすみません。前に立たないでください」「あ、はい、すみません」。こそこそ話している。「映画館の中では話さないでください」。泣く、トイレに行く…。
前回この学生はタクシーの会話で運転手になり、「はい、漢口までですね」といったかと思うと後の椅子を人力車に見立てて走りだしてくれた。面白すぎ〜、おなかかを抱えて笑ったよ。
日本語教師の仕事はクリエイティブで、分析的で理知的でもなければならない。そして大事にしているのは平等ということ。
そんな訳で、午後は月末のスピーチ大会出場者が練習に来ることになっている。が、実は授業で活発に話す子たちのほとんどが学校を背負って戦わなければならない大会には出場する気がない。プレッシャーの方が大きすぎるからだ。私自身も多くの学生が参加したくなる活動の方が好きだ…なんてこと当番校の先生が言ってる場合じゃないんでしょうけどね。
…あら、雨蛙さんこんなところに。彫りの美しい図書館の玄関の壁にある湯沸かしです。ポットに入れて閲覧室にみんなこもります。かえると美しい装飾天井。不釣り合いの趣味が混在する現代中国…。