心しばらくは

修理のおじさんたちが来て、カーテンレールを取り換えていった。カーテンは?カーテンは換えません。あ、そ。開け閉めやすくなったからいいか。
窓を開けると、音がする。あられ交じりの雨。東京から厚いセーターを持ち帰ったことを後悔したポカポカ陽気の先週から一転、夜明け前には、あまりの寒さに震えて目が覚めた。おかげでちょっと寂しい夢を見た。
 今学期の時間割が確定しておらず(休日改正のせいかあちこち混乱しているそう、といってもね)、来週の水曜日でしょうと言われていたのだが、午後電話がきて、今週水曜日からです、と。
ぶわぁ〜、明後日ではありませんか。もう一編の宿題小論と作文の本を仕上げねばと思っていたところ…空もどんより、全くもってエンジンがかかりません。
何だか家が恋しいというと「今年は大雪だったから、夏はきっと洪水が起こるでしょう。夏も日本にゆっくり帰ったらいいですね」と言われた。洪水伝説はこうして流布される。
  仕事が始まると否が応でも点火でしょう。
ある方から、谷鼎の短歌を頂戴した。今の私にぴったり。
  むらさきの いぬのふぐりの花に寄る 心しばらくは 保たしめたまへ