持ち寄る気持ち

mklasohi2007-12-26

うーん。やっぱり、両方にある気持ちが作り上げる温かさというものがあって、それが心の氷を融かして流していく力になると思う。
3回目となった今年の日本語科忘年会、日本人の方のご参加、歌などのご出演も増えた。日本人奥様TさんNさんはピアノとバイオリンのデュオで「浜辺の歌」や「お正月」などの曲を演奏、「お正月気分」を盛り上げてくださった。留学生の人たちのゴスペラーズ、体操系日本語教師サイヤ人さんの体操演技、急遽お願いしたギター演奏など、私も今年は2年生男子に誘われて、周傑倫「菊花台」を歌ったし、普通、縁の下の人は舞台に上がるべきではないが、不思議と皆、上がろうよという素の感じがこの忘年会の真意。
実は今回、忘年会で配布する新聞にも問題があった。添削し始めると何人もの学生がインターネットから取ってきたものであることが分かった。天網恢恢疎にして漏らさず。彼らの作文をせっせと添削してきた私の目はごまかしようがない。すべての人に書き直し終わらせたは今日の午後2時すぎ。委員たちは、必死の努力で入れ替え、雨に濡れながら会場に印刷仕立ての新聞を持って駆け込んできた。
また、2年生の中国古典劇・西遊記(日本語)もこちらも今回は学生のシナリオを添削しようとして、これは、と手が止まった。三蔵一行が女児国に行く話のため、卑猥な感じが各所にある。目をつぶれることを通りこした言葉もある。おそらく外国語だと、露骨に聞こえないのだろう。それを告げると書いた学生はうつむくし、時間もないと途方にくれた様子だった。
私は案を示しただけで、リハーサルを見にいく時間はなかったため、三蔵一行の行方は気になっていたが、見事、堂々とした女王の前、4人の女子学生たちが、美しいドレスを身にまとった竜女に変身、孫悟空たちと頭脳戦を繰り広げる展開になっていた。普段化粧をしない彼女たちがあまりにきれいなのに見とれた。
1年生の笠地蔵もナレーションがよく読め、個人的には大満足。
教師のすべての努力は学生の成長のため。C教授の言葉を忘れないようにしている。
司会の女子学生が最後に「日本人の皆さんがきてくれて、私たちは本当に嬉しかった」と言った。これが今夜の偽らざる彼らの気持ち、日中双方一緒に楽しい時間を過ごそうとする気持をもち寄ってくださっていることが一番の宝物だ。
皆様、ご参加ありがとうございました。