日本語での出来事

読みかけだった、この12月に文学界新人賞を受賞したばかりの中国人女性楊逸さんの受賞作「ワンちゃん」を読んだ。先ごろ入手し、院生の冬の宿題の読み物として増やすつもり。
現代作品を、超級者の日本語力を養うためのテキストとして何ができるか考え、また日本語の現象を見る材料として使っているが、受賞作は私には日本語で書かれた現代中国小説という印象だ。ただ日本文学とは何かは専門家に任せ、日本語という言語が日本人だけのものでなくなったということはいえるし、そのことは中国人日本語学習者を刺激するだろう。
朝日新聞受賞インタビューを読むと日本語小説で中国人を描くことによって、中国人の行動にいたる背景を理解してほしいという思いが述べられている。日本人が中国語で書く小説も読める日もあるだろう。
 ところで、章さんも第三回「中国人日本語作文コンクール」社会人の部で1位をとった。
「指導先生も一緒に授賞式にいけますよ」と誘ってくれたが、12月半ばの広州での授賞式は行かなかった。おととい出版された本を受け取った。社会人の部2位の作品も、実は〜、私のことを誇張して書かれた作品「MK先生」。
私がしたこといえば、ダメだしと、上を狙うならとアドバイス、受賞作は一度読んだだけで、これはいけるよと言っただけ。ただ、超多忙時だったので合間に1200字の作文を数本読むのはかなりきつかった。だから、ここでちょっと自慢〜♪