Vox24時発

mklasohi2007-12-01

列車の名前ではありません。タンザニア人留学生Jimy君とTony君に連れられて昨夜クラブなるものに行った。私の辞書にない1時間の冒険旅行。
彼らの先輩Francis君から一度行こうと言われながら、ついぞ行くことのなかった場所。数週間前に道でJimy君とばったり会って話しているうちに、「ふむ、そのうち」と言ってしまったのがまずかった。毎週金曜になると「タンザニア留学生の集まりがある」とか「時間があるか」と電話がかかってくるようになった。今日は本読み、明日は西安の学会、今日は風邪と断りつづけていたが、ちょっと国際友好的にどうかいうことと、武漢にそんな場所があるの?という好奇心、13週の時間的余裕がOKさせた。自慢じゃないけど、わたしはカラオケだって日本でも数えるほどしか行ったことがない、まして況や。
ボディガードにと誘った楊君は田舎へ帰り、武闘派日本語教師さんも旅行のため不在。J君T君と3人で夜11時半タクシーを捕まえて乗り込む。が、着いたところは歩いてもいける近さだった。「Vox」どんな意味?と聞いたけれど彼らも知らなかった。(ラテン語で声・音の意味のよう)外国人は12時からということで、その辺をしばし歩く。「中国?伝統に縛られ、柔軟じゃないとこが嫌いだな」とJ君。国際人の2人は話していても面白い。
暗い階段に照明があたっている。チョークで落書きがされた70-80平米ぐらいの店に飲み物を売るバーと、緑色のビリヤード台、反対側にDJの小さい舞台があって、人が犇いて踊っている。二階から踊っている人たちが眺められる。窓の外に夜の磨魯の暗い街。紫煙が立ち込める室内、確かに3割近くが外国人。どこからこんなに集まってくるのかなと驚きつつ、おごってくれた小さい瓶のビールを飲む。私はコップ一杯がせいぜい、そんな量。

彼らも国費留学生として学ぶ身。「修論を仕上げて来年は帰国。でも本ばかり読んでいては老人になってしまうよ。週末は遊ばなきゃ」これが彼らの考えだ。週末は息抜きを、それは大事だろう。
でも、やっぱり服務員さんを門限が過ぎた1時に起こさなければならないお出かけは悪いし、お肌にも健康のためにもよくない。時間があったら散歩や京劇だな私は。
1時間のアナザワールド。約束を果たしたことはわかってくれただろう。