長春観の精進料理

mklasohi2007-11-30

今年もあと1ヶ月。中国にいるとどうしても春節のせいで、一年の感覚がずれがちだが、私は新暦で動きたい。今年の補遺をちょっと。
9月の終わり、武昌の長春観という道教のお寺で精進料理を食べた。Y先生、I先生と行こうと言いつつ、延び延びになっていた約束、Y先生が博士取得を目指して日本のW大に留学するためこの秋を逃すといつになるかわからない、と歓送会をかねたお食事会になった。
「牛肉」「鶏肉」などの前菜、「雀の頭」という名前の揚げ物、椎茸と「ハム」のスープ、「魚」のあんかけなど。すべて大豆と小麦蛋白で作られたニセモノだが、「魚」などは身の部分と皮の部分の食感も違う。最も感動的だったのは、「田螺」の唐辛子炒め。「タニシだけは本物ですよ」と言われても騙されてしまうだろう。「タニシ」はコンニャクが原料だそうだ。値段は精魂こめた工芸費だから、本物の肉や魚を使った料理と変わらない。
それにしてもお坊さんたちの「食」への熱意には敬服するが、何となく割り切れない気が。殺生をしないことには意味があるが、その熱意は欲に他ならないのだから。
武漢には他にも何軒が精進料理のお店があるようです。騙されに来ませんか。