土曜の夜の向こうへ 

関門はまた新たに立ち現れてくるものだ…策を弄せず、自分ができることとできないことを分けて考え、誠実に今週はまた一つなんとか対処したつもりだけれど…。
 そんな週末の夕方、久しぶりに楊君と自転車に乗って世界のオフィスを目指す光谷創業街や彼の母校の財大の方へ行った。今年から楊君は華科の院生、でもまだ母校の方に愛着があるという。民族路にも新しいショッピングセンターが華やかにオープンし、近辺の各大学にまるで日本の自治体自慢の新しい多目的ホールみたいな建物が建設されている。半年前と同じ財大の堕落街にある甘み処でその店名物の亀ゼリーをご馳走になった。
 家に戻って、夜はオンラインで映画を見た。手塚治の「どろろ」が映画化されたもの。期待よりやや子供ぽく感じたが、中国で見ると日本映画が新鮮に映るし、失ったものを獲得していく話として心地よいものがある。が、現実の世の中は同じものが戻ることだけを回復とは言わないだろう。当時TVアニメとしては障害者蔑視という敏感な問題も出て再放送されることがなかったとこの中国のサイトに書いてあった。
どろろ」、中国語では「多羅羅」。さて、ここで問題。アメリカ映画でその題名が「十三羅漢」と訳された映画がありますが、何でしょう。五百羅漢はお寺によくありますね・・・仏教物語?

答えは「OCEAN’S THIRTEEN」です(笑)。難易度高いですよね。「緑野仙踪」が「オズの魔法使い」だったと思うが、まるで唐代伝奇を彷彿としませんか。「玩具総動員」は分かりやすいでしょう。「阿甘正伝」は「阿Q正伝」ではなく、「Forest Gump」。文字だけでは殆ど判じ物
さてはて。そうこうするうちに夜も更け、一週間の疲れも夜の闇の向こうへ…。
虫の音が闇の向こうから聞こえてくる。