ポリスマンと一緒

mklasohi2007-07-15

ウルムチ飛行場にお迎えにきてくださったのはA先生の舅舅(チウチウ)Aさんといとこさん。舅舅というのははお母さんのいとこだ。中国語は母方か父方で親戚すべてに呼称があり、お母さんより若かれば小舅(シャオチウ)となってややこしい。一族は漢民族で、A先生のご両親は新疆政府の幹部だったと聞いている。
 さ、車にといわれてびっくり、パトカーである。舅舅は警察官なのだ。だから一日目にとってもらった宿はウルムチ政府機関の密集した南湖広場の前で、お勤めの公安局へは歩いて30秒、「助けて〜」と呼べばすぐに飛んできてもらえそうな場所だった。美術館、博物館なども近かく、繁華街にもすぐ。そうした地の利を考えて取ってくださった。が、仕事をするにはやや賑やか過ぎるので、結局いくつかいきさつを経て、新疆大学のこの宿舎に泊まることになった。
 新疆大学は舅舅の母校だそうだ。中文系ハサック語科を卒業後、ずっと司法庁監獄局に勤めで、ウルムチの監獄のことはもとより、東南アジアやヨーロッパの監獄に視察に行かれたそうだが、悪い人を集めて収容するところはあまり変わりないですよと。昔はケンカやいざこざが原因で捕まる人が多かったが、いまは経済犯罪といわれる公務員の 贈賄の罪や、覚せい剤犯などが増えたそうだ。
 薄暗い地下のインターネットカフェも<POLICE>と刺繍の入った黒のTシャツ姿で一緒にチェックしてくださったので、たぶん恐いものナシ。
 今日は予定の仕事を終わらせて、新疆大学の周りを1時間ぐらい散歩してみた。漢民族の文化とイズラミックが融合しいて、通りを飛び交うのは中国語より神秘な言葉。
 武漢より10度は涼しく、青空も透明。9時を過ぎても夕方の光に照らされる街を歩くのは自由の水かさが豊かに増した感じ。
 それでは、また明日。