もうすぐ夏休み

ラマさんがくれたトルココーヒーを飲み、ディーツ(ナツメヤシ)の実を食べ、窓の外を見上げると真夏の空。今日の武漢の最高気温は36度、最低気温29度。
院生と学部生の補講を終え、なんとか山は乗り切った。あとは期末試験の採点と、成績付けが終われば夏休みを迎えられる。が、今夏は宿題がたくさん。教科書作成の骨子をなんとか終えたので、この夏は肉付けをしていく予定だし、青島の論文のまとめも。
学生たちは一人二人と故郷へ。お正月の始まりがずれ、一学年の始まりが4月と9月のいう違いもあって、私的には時間感覚がやや狂いながら、あっという間に終わっていく1年間。
今夜はアメリカにPh.Dを取りに戻るデビッドとその中国人奥さんリュウチャーとお食事に行く。若いお二人に本当にお世話になった。リューチャーとは去年の今頃一緒に語彙学などを聞きに行った。彼らのアメリカでの生活が幸多いこととどこかでの再会を祈りたい。
武漢気象台が記録を始めて今年で100周年だそうだ。ところが1938年から1946年の12月までの日本の占領下だった9年間の記録が行方不明らしい。当時の生活は江漢路の近く今も残る租界の建築物からも感じとれるが、その頃の武漢にも外国人同士の出会いと別れの物語もあったに違いない。その頃の夏もこんな釜戸の中だったんだろう。
 そして・・・私が今ここで頑張れるのは、出会った人たちと、夏空の向こうの日本の友だちの変わらぬ熱ーい応援のおかげ。