たたかい終わって日が暮れて

武漢大学で行われた第2回全中国スピーチコンテスト華中地区予選会を見てきた。近隣4つの省22大学からの選手22名の闘いだった。午前の共通テーマは「わたしの夢」と「日本と中国これからの友好交流」。去年の一度も行ったことのない国・日本に対しての「わたしから見た日本」というたった1つのテーマより話しやすかったのではないかと思う。午後は即興スピーチ。テーマは「ともだち」、「日本語を好きになったきっかけ」、「日本人の印象」など5つの中から抽選、「日本人の印象」をそつなくまとめた武漢大学の選手ともう一名が特賞をさらった。
我が校の選手L君は惜しくも3等賞だった。背広にネクタイ。初めて締めるというネクタイを締めてあげた。私には人との自然な深い心のつながりや具体的な経験を述べたいくつかのスピーチが印象に残った。
今回は審査をせず済み、たいへん気楽に聞け、おかげで中国人学習者の発音の語中に現れる「タ行」「カ行」の無声子音有声化などの記録ができた。これは中国人が有声と無声の違いを有気、無気の違いで捉えるからといわれているが、その有効な矯正法を考え中で、コレクションをしている。撥音の脱落もかなり気になった。(やっぱけっこう貧乏性)
今回のコンテストは日中国交正常化35周年事業の一つとして認定されていることもあってか、主催の日経新聞からも、また協力の日本航空からも来賓が来られていて、日航上海事務所の方は「武漢は日本人も増え、日本でも注目の都市のひとつ。是非日本航空も直行便を飛ばしたいと考えています」と挨拶された。
 武漢が中国中部の物流のハブとして計画され今、新空港ビルも建設中だが、日本との直行便ができたら便利になりますね(期待)。
終わってQ先生運転の車で学生3人と東湖を走る道をドライブしながら帰った。危ないタクシーの追い抜き運転と違い、しごく紳士的なQ先生の運転では湖の中の小道の並木や、東湖のさざ波、向こうにかすむ夕暮れの景色をゆっくり楽しむことができ爽やかだった。