爽!

森の中で緑の木々から花の香りも漂ってくる。過敏な肌も治り、心が軽い。
今年の2年生は作文に盛り込まれた心にハッとさせらる学生が多い。今回はテーマを設けず、好きなことを書いて構わない。
「シンプルが好き、私の生活は単純な繰り返しだけれど、余念無く勉強することが仕事である今は、その単純さがこそがそのことを可能にしている。大変なことが起きても、できるだけシンプルに考えて心の負担を軽くしようと思う。台湾の作家三毛は言った『シンプルに生きて、深く思考する』と」
「友情に条件なんて要らない、必要なのはほんの少しの感動だけ。危険なときや困ったとき助けてくれるのはもちろん感動です。でも、日常生活の中にある小さな感動が友情を育むのだと思う。例えば、朝会ったとき、心をこめてする挨拶、落ち込んだときにくれる微笑、あるいはご飯を食べるときに箸を渡してくれること。全部細かいことですが、こんなことが深い友情を作ります」
「雨の日は無彩色。だから暗くて嫌いだと思っていた。ある雨の日、窓から眺めた景色に驚いた。色とりどりの傘の花が咲いていた。とても美しい景色で思わず雨に感謝の気持ちが溢れた。人生は実は雨の日のようにいつも鮮やかな色がある。私たちは暗い色にとらわれがちだが、明るい色に目を向けさえすれば気持ちも晴れてくるのだ」
表現はもちろんもう少しつたないのだが彼らが言いたいことはこんなこと。わたしの心の中にも、鮮やかな傘の色が踊り、やさしい友人に箸を渡してもらって食べるご飯の楽しさが再現されます。そして簡素な生き方は理想とするところ。もつれた糸を解くような生き方。
少しだけ爽やかさをおすそ分けできたでしょうか。
さて、中国でもゴールデンウィークがやってきます。中国は毎年5月1日から7日。私は短い時間、帰国をするつもりです。日本某所に降り立って、その後、帰りは東京からのチケットを予約、大事な人たちと緑の時間を楽しんだり、いろいろな分野で全うに考えられて進む日本にも少しはキャッチアップできるといいなと思っています。