持つべきものは

持つべきものは友、そして私も友人にとってそうでありたいと思っている。
木曜日は仕事の準備やe-mailの返事を出す日。英語で書くのはほとほと嫌だが友達は捨てられない。ミシガンの友人に近況と、彼女からの質問に対する答えと、それからついでに「中級会話のよいアクティビティがないか」と書き送った。彼女は大学の付属英語学校などで教えている先生。英語は「学ばれた」歴史と地域も広く、日本語教科書は勝てない、楽しんで学べる教科書が揃っている。
 夜、メールボックスを開けると早々と返信をくれた。なんと彼女の出版した会話の本が添付されている。100ページもある本だ。持つべきものは友達。最近、息切れ気味の2年生の授業に生かそうと思う。
 それから、彼女のもう一つの努力についても是非紹介したい。
友人には2人の娘がいて、その一人が小児がんになり、化学療法で一命をとりとめたが、治療の過程でC型肝炎に感染した。一緒に動物園に行ったとき、アンテロープという鹿の仲間を見ていたら、治療中で髪の毛を失った彼女がそっと私に腕組みをしてきたやわらかさを覚えている。
 C型肝炎は肝がんに移行するおそれもある病気。友人は研究費をミシガン大学に寄付するとともに、去年C型肝炎救済のための財団「Greenview Foundation」 を設立して、多くの人からレシピを集めてつくった本を出版、寄付を呼びかけている。 
タイトルは"Cooking Around the World"。お料理の本です。アマゾンからでもオーダーできます。一冊18$です。
 C型肝炎は日本でも100人に1〜2人、21世紀の病といわれています。どうぞご協力ください。