春めく

mklasohi2007-03-24

春めいてきた。春の匂いがする。
さまざまな春を思い出す。大学時代、目白の下宿に引っ越した晩、その家のおば様が桜の枝を皆に分けてくださったこと。薄紅色の絢爛、豊かな暮らしが始まったような気がした。いろんな春。友達と水のかれた心字池で花吹雪を受けてくるくる踊ったこともある。いろんな春。
いつも桜の春はどこかしらうきうきと、花を愛でにでかけた。悲しい年もあった。さまざまな桜が目に映る。心の中に屏風絵のようにたたまれた私の桜。
今年の桜はばたばたと横目でみて終わった。今日シンポジウムもとりあえず無事終了。昨日は駐華日本大使館井出公使のご講演とスピーチコンテストの審査で武漢大学にでかけ、帰宅は11時だった。夜けぶる雨の中を武漢大学の今年の桜を見た。
 生きているといいことばかりとも限らないけれど、今年も花を感じ春を迎えた。
去年の今頃、没頭していた語彙集をやっと今日受け取った。本当は昨年末できたけれど受け取っていなかった。私の名前は本来ひらがなだが、漢字になっている。それでも中国で出た本に自分の名前があるのは何かの証のようでいい。日本語能力試験を受ける学生たちが手にする本。上海交通大学出版社からの出版です。
 花、花、花、垂れ込めてその年年の花を思う。