手仕事

今年は冬が暖かかったので、春が待ち遠しい気持ちがいつもよりやや薄い。でも連翹の黄色い花が咲き、彼岸桜の蕾が開き始めるのを見るのはやはり楽しいものだ。連翹は中国語では「蛍虫花」ともいうそうだが、確かに蛍を連想してもおかしくない。
学生からいろいろお土産をもらう。黒竜江から一番いいという東北米をわざわざもって帰ってきてくれる。その労を思うと、却って固辞できない。
今日は吉林省出身のLさんがお母さん手作りの「靴の敷き底」を持ってきてくれた。「先生が気に入ってくれるかしらと母は心配していました。」
全面手刺繍、1週間かかる手仕事。こんなきれいに刺繍されたものをブーツの底にしき難いけれど、記念撮影して使おうと思う。Lさんには蓮の花、お父さん用のももちろん手作りだそうだ。
　

　･･･今日のBGMは周傑倫の「東風坡」。私が周傑倫の曲で一番、最初に好きになった曲。中国的な歌詞とメロディ、画面に広がる世界。手を休めて、ぜひ中国世界に遊んでください。
「誰が琵琶を奏でているのだろう。曲は『東風坡』。　水は東に流れ、花の盛りを逃してしまった･･･　楓の葉は物語を赤く染めていく、結末は僕には分かっていた･･･　」