一元コイン問題

 1週間前にニセ一元(15円)コインのことを書いたが、その後「長江日報」の一面でも連日取り上げられている。
 探知機は「ニセコイン識別器」といい、昨年10月武漢公交集団がバスに取りつけて以来、3ヶ月で100万元(1500万円)以上の損害を防止することができたそうだ。
「識別器によってニセコインと知らされた乗客は一様に恥ずかしい思いをしつつ、自分のところでこのコインの流通を止めるか、こっそりどこかで使おうと悩む人もいる。」え?使っちゃおうと考える人もいるの?
 確かに、一ヶ月300元ほどしか収入のない人や、男子学生だって500〜600元程度で暮らしている人もざらだから、その中に5枚10枚と流通したらどうだろう。靴の修繕屋さんの一日の儲けが20元程度で、もし3枚ニセコインだったとしたら・・・。
 7日の新聞によると江夏、漢陽から4つのニセ金作りアジトがみつかり、江夏のアジトからは200万元のニセコインが出ている。2003年に中国人民銀行武漢支店が没収したニセコインは25枚、2006年はなんと1890万枚以上!それでも普通、銀行に戻ってくる貨幣はコインではないため、ニセコインの没収は難しいと言う。バスに識別器がつき、結局市場や、小さい店で循環流通していると見られている。
 深圳で商売をしている学生の家からニセ100元紙幣が見つかり、警察が来たり、面倒なことになったそうだ。ニセ札が出回っている量・質は想像より多そうだ。
 人々の直面する「一塊銭問題」、中国在住の方はお財布の中を調べてみたほうがいいですね。