雪と西餐

ちょっと底冷えがすると思ったら外には雪がちらつき始めた。私は今年初めて見る雪。韓国だったら初雪は好きな人と見るものでしょうか。
お約束していたので、昨日、日本人某先生を街道口にある中医マッサージにお連れしコリをほぐし、その後、近くの洋風レストランで一緒にお食事した。始めてのレストラン。武漢の冬は公共施設も薄ら寒いというのが特徴の一つだが、そこはコートを脱げるほど温かく、広くて気持ちのよい雰囲気、メニューも洋風・アジアンと揃っていて目移りしてしまうほど。
「グリルチーズとハムのサンドイッチ」とシュリンプ入り田園サラダ、コーヒー(ブラジルサントス)を注文した。インテリアも心地よかったため。期待は大きく膨らんで、チーズのたっぷりとろける厚切りハムがはさまれたグリルサンドを想像して待っていた。
 ウェイターさんが恭しく持ってきたのは大きなお皿に2切れだけのカチカチになったサンドイッチ。きっと電子レンジを使ったのだろう。チーズは跡形もなく、ハムも味がない、コーヒーは苦くて香りなし。サラダにはエビがいない。
 このメニューは中国語と英語で書かれていたのだが、英語の方にははっきりとシュリンプと書いてあった。田園サラダでエビ入りとはへんだなぁとは思っていたのだが、メニューを指差し「私たちは外国人です。ここにエビと書いてありますよ」と主張すべきところは主張した。するとややあって「奥で相談してきました、本来このサラダにはエビは入っていないのですが、お持ちしました」とお皿に小さい茹でたエビを入れて持ってきてくれた。「じゃ、エビ入りというのは消したほうがいいですね」と言うと「そうですね」ときちんとは対応してくれた。
 インテリアに惑わされてはいけない。外国人経営の小さいレストランならまだしも、まだまだ武漢の洋風レストランはこんなところなんだな。でもお客さんは次々入ってきてピザなどを注文している。雰囲気を楽しむ、そこから少しずつも変っていくものなのだろう。同様のお店なら中南路にもある「緑茵閣」の方が上のように思う。ここは期待とのギャップが大きすぎたのでお店の名前は忘れたけれど、アジアンフードなら試す価値はあるような気がする。新世界デパートの斜め前を入ったあたりです。
 この大学のある地区がシリコンバレー的な産学協同地区に生まれ変わりつつある。08年オリンピックにあわせて大学の前まで地下鉄が開通、そして世界一長いという歩行者天国の商業街が建築中だ。
 夏に武漢留学を終えて帰国したA新聞のTさんが先週日曜、久しぶりに武漢に里帰りされたので、くまねこさんと2人をご案内したけれど、予想以上の大工事に驚かれたようだった。そこにはスターバックスが出来る予定で、スタバができれば武漢も上海や北京とコーヒーで肩を並べる要素が揃う(笑)。洋風レストランの味のレベルも上がってくることでしょう。
 それまでは、ちょっと我慢。友人が送ってくれた松本楼レトルトビーフシチューを食べながら(謝謝)、ちらつき始めた雪を眺める。