ねじの巻き戻し

天気予報では明日雪。私の部屋は温かいが、暖房のない学生寮はかなり冷えていることでしょう。
 先週、学内の郵便サービスセンターに荷物が着いたと通知をもらいながら行けずにいたら、「早く来ないと送り返しちゃいますよ」と催促の電話が来て、週末学生に手伝ってもらい取りにいった。お礼にご馳走しながら聞いた話。
 彼は湖北省黄石市の小さな村の出身で、そこでは春節の除夜の晩に子どもたちが家々を訪ねてお菓子をもらうのだそうだ。そのとき叫ぶ言葉は「辞年、辞年(ツーニエン、ツーニエン)」。「年がいくぞ」とでも訳せばいいかな。たくさん集めたお菓子を家へ帰ってから比べあう。 かれは子どもの時、お正月というのは「そのこと」だと思っていたそうだ。大学3年生になった今でも実は回りたいらしい(笑)。Trick or Treat!と子どもたちが家々を巡るハローウィンと似ている。子どものころに楽しい行事があるのはいいですね。
 ここの服務員さんの話だと、武漢では初一、つまりお正月(春節)のその日に回るそうだ。地方によって少しずつ習慣が違うようだ。
 今年の春節は2月18日。期末試験が終り次第、帰省していく学生が増えてきたけれど、この国では「新年」はまだ1ヶ月先なのだ。
 昨年末ある学生に「じゃ続きは年が明けてから」と約束したのに、この日曜日に現われないからあれ?と思いメールすると「来年と聞いたから、てっきり春節明けだと思っていました」と返事がきた。
 いまはまだ師走の前あたりを走っているのですね(笑)。