さだまさしと漢口

 このブログをお読みの方に、たまに質問やお願いをされることがある。数日前、ある方から近々、漢口の日本租界で生まれた母上を生地に連れて行きたいと思っていると、メールを頂戴した。古い地名しか分からず、手がかりがあまりないということだったので、対外友好協会のお知り合いにまず電話し、渉外所長が日本語もできるしきっと何か手伝ってもらえるだろうと聞いた。
 昨日、時間をみつけて所長に電話してみたところ、面白いお話を聞いた。
やはり数年前、日本大使館を通じて、歌手のさだまさしさんが、お母さんが若いころ漢口の日本租界で働いていたことがあり、そこを探してほしいと頼まれたそうだ。一緒に歩いて最終的にはその場所を突き止めることができ、お母様は懐かしく、流れた時間を感じていらしたということだ。さだまさしさん本人は、その後「フレディもしくは三教街-ロシア祖界」いう歌を作っている。その内容は、現実の話ではなく、さださんの創造力だと所長がいっておられた。♪フレディあなたとあったのは漢口♪と始まるらしい。今度、日本に帰ったら捜してみよう。
 敏感な時期に日本租界で昔住んだ家を探していた方が、土地の人ともめたこともあったとも別の方から聞いた。やはり対外友好協会などを通したほうがよさそうです。
 武漢のバンドに沿った租界で、念願かなうといいですね。