三都物語

日曜日、4年生・天女のLさんとハルピン出身Zさんと一緒にピザを食べに行った。誕生日にといいつつ、互いにいろいろあって延び延びになっていた。
Lさんも日本留学を経て、大企業の面接を堂々受けたり、いつの間にか逞しい国際人になっている。成績優秀・Zさんは試験免除で修士。冬のハルピンの氷祭りを見に来てくださいと誘ってくれた。ご両親に久しぶりに会いたいが、零下20度なのよね、ぶるぶる、ちょっと考えます。
食事を取ってから、群光広場デパ地下に寄った。お目当ては「TCBY(The Country’s Best Yogurt)」。中国では「天使氷王」だ。
アメリカ・アーカンソーから始まったフローズンヨーグルトフランチャイズ店で、わたしが始めて食べたのはミシガンのショッピングモール。味はソフトクリームのようで、カロリーは普通のアイスクリームの半分、コレステロールも低くて血液循環にもいい・・・と広告のママ。日本へ戻りしばらくして、恵比寿の駅ビルで見つけたときは感激だったが、残念ながら日本からは既に撤退している。
 そんなお店がまさか武漢にあるとは思わなかった。今年の9月に見つけ、「東京のお店が閉店したと思ったら、武漢に引っ越していたんですね!」と冗談を言ったら、店長さんをはじめお店の人がどっと笑ってくれた。
 思い出のあるミシガン・東京・武漢を結ぶ味。そういえばその時、アメリカで売っているクリスマスの飾りの多くが世界の工場・中国製だった。今ではアメリカの主婦が1週間中国製品を買わずに済ますのが難しいという新聞記事を読んだ。
 群光広場のクリスマスツリーはブルーのイルミネーション。地下食品売り場のお姉さんたちは金色のサンタクロース帽子をかぶっていて、ねずみ色の制服にはどことなく不釣合いな感じだが、武漢にもクリスマスはそれなりにやって来ていますね。