ふしぎな小旅行

昨日、IWGのクリスマスパーティが漢口のホリディインで開かれ、参加した。12月のクリスマスの雰囲気を味わって、少々ずれた1年の体内時計を戻そうという気持ちが少しあった。
 5名の日本人女性と同じテーブルに座ったが、皆さん企業派遣のご主人について来られた方だ。以前は殆どご主人だけの単身赴任であったので、これも武漢の一つ趨勢かと思う。
 パーティ終了後、その中のお1人Fさん宅にお呼ばれした。Fさんとは何度がメールのやり取りをしたものの、お目にかかるのは初めてだった。先日お目にかかったNさん同様、近くのホテル長期滞在者用ルームに住まわれている。
 17階の眺めのよい部屋から、見下ろす漢口の街。お天気のよい日で、走りまわる自動車、小さい人の動き、高層ビルの下で建て壊された家、何かを干している人(不法な土地使用なんだろうなぁ)・・・2006年12月・漢口の風景が見飽きない。
 お部屋はベージュ系暖色で、もし服務員さんがたまに入ってこなければ、ホテルとは思えないぐらいcozyな住いだ。夏に来られてまだ行動範囲も狭いと言われながら、ご主人とご自分のための日本人としての柔らかな暮らしをよく構成されている。轢き立ての豆で淹れたコーヒー、心をこめて淹れていただく日本茶
 たまたまご主人が上海にご出張中ということで、どこかで夕食をと言いながら、結局、暮れてゆく窓の外を眺めながら、晩御飯までご馳走になってしまった(笑)。和陶器のお茶碗。ぬくもりのあるガラスに金箔の飛んだ箸置き。塗りのお椀・・・。殆ど野戦・飯盒炊爨にちかい生活の私には、しみるような「和」の世界。
 旅行って、遠くに行くことだけではない。いつもと違う発見や時間の味わいを感じるだけで、まるでどこか遠くへ行ったような新鮮さがある。Fさん、ありがとうございました。
 パーティでも、Tさん、Nさんの電気ピアノとバイオリンのデュオを聞かせていただいたが、昨日は日本人女性の豊かさということをつくづく感じた。中国で野戦生活をしなかったら気付かなかったかもしれない。中華料理を食べて、日本女性をお嫁さんにもらって・・・ってあるけれど、本当かもしれませんv。