3時間の温もり

 北京ではすでにダウンジャケットなどを引っ張りだして着込む気温だそう。武漢は穏やかなお天気だった。
昨日これからやって来る凍える季節に備えて保温用水筒を買った。大学に飲み物の自動販売機がないので、水杯(水筒)は必需品。去年の秋、北京西駅で24時間保温ステンレス製といわれてニセモノをつかまされた経験があるが、私ってあまり成長していない。 
 買った店はキャンパス内の日用品店。よこに並んだ30元の水筒とどう違うかを尋ねると、それは3時間で冷えてしまうけどこれは24時間保温だと言った。赤い色や形もなんとなく中国的。49元のところを45元にまけて貰い、買い物上手になったと満足気に帰った。
 お湯をいれ机の上に置く。3時間後。温かみはあるものの、熱くはない。翌朝、ほとんど水といっていい(完璧に水)。24時間保温というのは「白髪三千丈」の比喩なのか。
 蓮の葉など中国ハーブと並んで、ミントやラベンダーも小さい袋で売っている。それは袋入り葉っぱの標本売り場みたいに無造作に並んでいて、こじゃれたハーブティ売り場を想像してもらうとかなり違うが、とにかく今のマイブーム・ミントティーを持って行って喉を潤せる。
 騙したのと、お店につき返すこともできるけれど、3時間のぬくもりでとりあえず授業は乗り切れるし、これからの私の新しい旅の仲間となってくれると思う。