自分に優しい日

普段の仕事以外に幾つかのイベントが重なった今週は時間に追われた。
土曜日は一週間分のほこりを払ってのんびりする日。拘束から放つ日。それが秋晴れだったら黄昏の時間も優しい。
 本とお茶をもって散歩に出る。自転車も好きだけど歩くのもいい。ベンチで本を読んでいるとおばあさんに声をかけられた。どこに住んでいる人?何をしているの・・・?日本語教師です日本人ですというと「日本人女性は本当にいいねぇ」と褒めてくれた。お爺さんも来て一緒に褒めてくれる。お二人は湖南省長沙市から、行政管理学部で財政学を教える娘さんの所へこられたそうだ。2000年の眠りから覚めた女性のミイラのある湖南博物館が単位(職住の場)だそうだ。
 長沙は日本軍の侵攻に神経を尖らせた蒋介石が火を放って焼き尽くした土地でもある。中国人のこうした優しさの違いはどこから来るものだろうか。固定観念の選択のありようも、何を選ぶかで人との交流の仕方が変ってくる。
 別れて隣り合う地質大学の敷地へ入ると新しい小型のスーパーがオープンしていた。入り口の階段に菊の鉢植えが並べてあって開店の赤い垂れ幕がかかっている。今日は入らず、市場で柚子(ざぼん)を買った。
 帰り道ラジオで北京で中国アフリカサミットが開かれたと聞いた。中国がアフリカへの援助を倍増するそうだ。今年のアフリカからの留学生は昨年より大幅に増えていることを感じていたが、中国が大いに第三諸国援助をする時代に入ったのだ。日本からの中国へのODA援助が終了するのも必然いうわけですね。
 季節も移り行くし、時代も動いていく。TVを見ながら晩ご飯を食べていると、「頑張れイケメン」2位の宋暁波(ソンシャオポー)君の番組をやっていた。私が大学生の頃、中国に視察に行った人は、「中国には障害者はいない」と言われましたと語ってくれたけれど、最近、社会的弱者といわれる人たちの活躍をクローズアップする番組もよく目にする。
それにしても185センチ、甘いマスク。どんな役割を果たしていくのかな。番組でやっていた「シャオポー頑張れ」という手話を覚えた。けっこうミーハー。