読後感想スピーチコンテスト

mklasohi2006-11-02

章さんの教える中南民族大学の行事、「読後感想スピーチコンテスト」にお呼びいただいた。これは大変ユニークなコンテストで、民族大日本語科200名を対象に、今まで読んだ中で最も感銘を受けた本の感想を5分以内でスピーチさせる試み。10月連休明けに原稿審査、その後20名での予選スピーチを経て、今日の12名の選手による本選大会という流れだったそうだ。
どこの大学も日本文学全集の類は揃っていないので、作品は中国の小説や中国語で書かれたものでもよく、感想が日本語できちんと述べられればいいという趣旨だった。そのため、「西遊記」や日本のドラマ「1リットルの涙」の感想などもあった。
優勝は「ヘレンケラーの自伝」について「すぐれた先生との出会いは人生の財産」「何があってもどう受け止めるかで人生は変っていく」と積極的な生き方を訴えた三年生の女子。発音も良く、訴えるかけるスピーチに迫力があった。
今回は北京の国際交流基金から日本語アドバイザーのK先生もお見えになり、カシオもスポンサーにつき、単独校開催であったにも拘わらず、気合の入ったよい企画となっていた。内容的にも、うちの大学で5月に行われた大きなスピーチ大会のテーマ「わたしから見た日本」に比べて自分の心から感じたことを語りやすく、読書好きの中国の大学生にとって取り組みやすい良い活動だったと思う。
様々な日本語のイベントに参加させてもらうにつけてもいろんな角度から学生達のやる気を起こさせる試みはこれからも増えていくとよいと思います。
今回も最後に講評をと言われ渋々「恭敬不如従命(おおせのとおりに)」した。キライなんですよね〜実は。お仕事と言い聞かす・・堂々としたスピーチをした学生には言えませんけど(秘)。