月夜のメッセージ

今日は中秋節。家族や友人が団欒し月を眺めて月餅を食べる日、あるいは遠くはなれた家族・恋人を月を見上げて思う夜。
 携帯で中秋を祝うメッセージがさかんに飛び交う。シンプルに自分で書いたものもあれば、春節など様々な祭日同様、電信会社が交信量の増加を企図して流すメッセージもある。漢詩調、諧謔調、意匠的なもの…。コピーライターのような、専門の作家がいるらしい。
 今回おかしくて笑ったのは上海のH君から。内容は以下のようなもの。
中秋を慶賀し、中国移動通信では次のキャンペーンを実施しています。「私はH君を知っていることを誇りに思い、H君に知られていることを自慢に感じます」これを毎晩寝る前、大声で3度唱えてください。翌月から100元分の通話料が受け取れます。詳しくは1860番へお問い合わせください。
よく電信会社やインチキ会社等から送られてくる迷惑メッセージの形式を踏まえていておかしい(笑)。H君の創作ではないけれど彼らしいチョイス(笑)。
 もう一つ、文字解きものを原文のままご紹介します。しばしお考えになってみては?
口挿一把剣;禾偏火一束;人傍双土堆;草底半耳露;吉下二十口;厂大不分首;口含才一个;元宝方框留 一句打一字、送給ni

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口に一つ剣をさす=中 禾偏(のぎへん)に火一束=秋 人の傍らに土二つ=佳 
草(くさかんむり)の下にかた耳=節の簡体字  吉の下に二十の口=喜  
厂と大の部首を分けず=慶の簡体字  口に才を含む=団  元の宝が□に留まる=圓  
一句で一字、あなたに送ります。

   
  中秋佳節 喜慶団圓  
     中秋節 団円をお喜び申し上げます