自転車物語

夜中にザーッと音がして雨が降った。そして一日中降ったりやんだり。
 日本に留学していた天女のLさんが大学に戻ったと第一報の電話。彼女は大阪外大だったので、日本で会えなかったのは残念だったが、どんなに成長したか、日本語の上達は電話の声でわかる。湖南省鳳凰を一緒に旅したときは、可愛い2年生だった彼女も戻って4年生。顔を見るのが本当に楽しみ。
 雨の夜は日本のスピーチ大会決勝に出場したYさんと約束で火鍋を食べてきた。のんびりの国慶節といいつつも、結局こんな風に過ぎてしまう気がする。
 昨日、いよいよ4台目の自転車がやってきた。学生がBBSで話をつけてくれて50元。安い(650円)自転車なんだから、きっと盗まれることはないと売主も言っていたそうだ。私がつけていた条件は「乗れること」と「盗まれないこと」(笑)。自転車屋さんで調整してもらい、サドルを取り替えて+30元。乗ってみると乗り心地は一番目の愛馬によく似ている。愛馬を駆って、走り回った感覚が戻ってくる。薄紫色の車体は確かにかなりくたびれているけれど、秋は一緒に遠くまで行きたい。手に入れてくれたZBさん、彼女の自転車は5台目。まったくもう。自転車物語がこんなに続くとは思わなかった。
 外事処(国際交流センター)に月餅を早く取りに来るよう言われ、やっと雨の中を取りに行ってきた。包装が華美になりすぎないようお達しもでているお使いもの月餅だが、緑の外箱に緑の布張り、そこに銀色の小箱に入った月餅が4つ。赤と金が主流の中国の包装にも変化が現われている。
 この月餅、私の4台目の自転車よりきっと高いと思うな(笑)。