ことばの中の差別

語彙集の最終校正をしていると始めて見た部分に助詞やルビのつけ方など間違いがあった(暈)。また、間違いでなくとも例文の中に「彼女は無神経な女です」といったものを見つけると「あの人は無神経な人です」に書き直す。以前、悪いことの主語は殆ど女性という中国語の参考書があった。中国語では彼女も彼も同じ発音(ta)であるのに、「彼女はヒステリーです、彼女は怒りっぽい人です・・・」となっていた。
辞書などの中の男女差別は言語学、女性学の両面から指摘されてきたが、誰かを不快にしないよう努めたい。以前の仕事で全国の学校へ配布する資料を作成したとき、人権団体の友人に親を無くした子どもへの配慮を指摘してもらったことがあった。時間も迫り、完璧にはいかないが、広く人が手に取るものはできるだけ角度を変えて見ようと思う。
 武漢ではどこのお宅に遊びにいっても料理は見事なほど完璧に夫婦分業の作業。「母の手料理が食べたい」というのは「父の手料理は母には劣る」と言う意味か。例文もイメージするものが日本と中国で、または個人で多少ずれるのは仕方がないですね。