朝の論戦

あっという間に緑の若葉が増えていく。昨日は、帰宅時、突然の雨が降って、久しぶりに見事な濡れ鼠になった。中国語では「落湯鶏(スープに落ちた鶏)」。
先週はあまりにも忙しくて聴講には殆ど行けなかったから、今日は、今週こそとは早起きをして用意し、偶然CCTV9に廻すと、日中友好7団体訪中の総括ということで、日本大使館の井出公使と人民大学の教授がゲストでCCTVの質問氏に答えている。気になってみてしまった。井出公使の発言を要約すると、今回の橋本龍太郎元首相を団長とする訪中団は民間組織であって、政府の声を代弁しているものではない、小泉首相靖国参拝には日本国内でいろいろな意見がある、日本国民は先の外務省の調査で80%が日中友好を願っているということ、台湾問題に関しては72年の日中共同声明以来、一つの中国という立場を変えていない、日本のマスコミは政治家を批判することができるといった内容だった(よね)。
ここで質問氏がどうしても解せないのが、最近麻生太郎外相が台湾を独立した国家と発言したことだ。それに関して質問を繰り返しても、井出公使は「日本は72年の共同声明の立場を崩していない」という主張の繰り返し。
学生からも言われるが、小泉さんは一国の首相である。麻生さんは外務省の大臣である。それがそれぞれの所属を代表していないわけがないでしょうと。それはそれで論理は通っている。日本人の感覚だと、国民には様々な意見があるとか、外務省の姿勢は変わっていないで理解してしまうが、確かにそれはなんなのだと、質問氏が突っ込みをたびたび入れるのも無理ない…。かみ合わないまま、8時になってしまい、おお、遅刻して入るのは申し訳ない。次の時間を待って行くことにした。
いつにない政治ネタ、ご質問には答えられませんので、悪しからず。