歯医者に行く―その2 と今日の新聞から

歯医者さんに行ってきた。治療は今日で終わり。来週からは修復科でクラウンを作る。
口を開け、暫くして目を開けると治療にあたるG先生以外に5人の若い先生たちが覗き込んでいる。日本で受けた治療が珍しいのか、暇なのか、6人もの歯医者さんが覗き込んでいるのを見上げるのは壮観ですよぉ。(呵呵)外では、電気工、水周り、ドリル工…と紙に書いた民工の人たちが職を求めて、街角に立っている。チョークで道に「お腹がすいています。助けてください」と書いて座っている大学生風の人もいる。(アルバイトは見つからないのかな。)
2回の治療に支払ったのは846元。来週から修復科ではあと1000元ぐらいかかるだろう。昨日見ていたTVドキュメンタリーで、地方都市の大学食堂でコックをしているおじさんの月給が600元だと言っていた。おじさんは胃潰瘍があるが、医者に行けない。
 日本でどうしても保険治療でよい先生が見つからなかったので、仕方なく自費で直した歯がたくさんある。それを思うと中国で直す方が格段に安い、トップクラスの大学の歯学部なのだし。でも、中国でのお金の感覚はどう受け止めるのがいいのか本当に戸惑ってしまう。
 帰り、バス停で新聞を買う。「学生流」が始まったと書いてある。今年の「春運」つまり春節のための帰省ラッシュは正式には1月14日〜2月22日で、湖北省だけでのべ7023.87万人の移動が予想されている。また、小中学校の冬休みはあさってからだが、卒業を控えた学年以外の冬休み中の補習授業は武漢市教育局が禁止命令をだし、中高生で10日を越える補習授業をしてはならないとしてある。これに反して補習を行うケースがあれば、教育局のホットラインに投書するようにと電話番号もある。進学率を高めたり、収入を増やすことが目的で無闇に補習を行うことを教育的によろしくないとするからだそうだ。
省の慈善総会連合が行っている「歳末孤児救済」活動で陽光科貿有限公司の社長が「農村福祉院」に70万元寄付したとある。1月6日にこの新聞(楚天金報)が報じた「誰か孤児たちの新年の願いを叶えて」という記事に注目した女性社長の志だそうだ。彼女は昨年も6名の孤児の就学援助をしている。
 地方紙の役割の一つがこうしたお金のある人と無い人を結ぶ活動であることをしばしば感じている。皆にあたたかな春節が来るといいですね。