本屋・図書館−北京大学/3日目

mklasohi2005-11-08

午前中は王府井の外文書店と国際交流基金北京事務所へ行く。
王府井の外文書店(Foreign Language Bookshop)には日本の本コーナーがあるので驚いた。文庫本や漫画の雑誌も買える。武漢では日本で出版された本は一冊も売っていない。国際交流基金の図書館も日本語の教科書もかなり揃っていて、北京在住の人には貸し出しがある。北京で暮らすことと武漢で暮らす大きな違いはこうしたことにある。コーヒーだって、この地下鉄駅にスタバがあって、Bread talkというお店では10元で飲める。武漢は北京に比べてやはり生活の難易度が高いと思う。外文書店のショーウィンドウにユンディ・リーの小さなポスターが掛かっているのを見つけた。
 偶然の出来事いうのは、北京大学へ行こうと思って浮かんだのが、昔アメリカで知り合った先生ご一家のこと、雪のミシガンで買出しに声をかけてくださり、帰国間際には手料理もご馳走になった。お譲さんがきっと美しく成長されたことだろう。だが、すでに連絡の取りようがない。ところが、北京大の女子学生に尋ねてみたところ電話番号を探してくれ、その電話にかけてみるとなんと14年ぶりにお目にかかることになったのだ。
 北京大学は北海公園より、美しく、香山より静かで秋の風情の中に立っていた。古い中国風の建物、未名湖に柳の枝が垂れ、水塔さえ数重の塔の趣をその池に映している。風格といい、伝統といい、やはり中国一位二位を争う大学だ。
 老師の研究室に行き、ご家族のことを尋ねた。前日の電話でも?と感じていたのだが、実はすでにずい分前に離婚され、奥様お嬢さんは今もアメリカで暮らしているという。アメリカで育ったお嬢さんが中国の暮らしに馴染めずにアメリカに帰りたがったのが1つの原因だそうだ。仲の良い3人家族の生活がもはやないことははやりショックだった。クリスマスカードが来なくなったのもそんなことが関係していたのだろう。人にはそれぞれの選択やその人の歴史がある。