Hudec

mklasohi2016-11-08

南京路の国際飯店、武康路の武康ビルディング(もとはノルマンディービルヂング)など上海の代表的な建造物を100以上設計して、上海を設計した男と呼ばれるラズロ・ヒューデックの家が近くにあると本で知って、日曜の夕方散歩がてらに行って見た。高いビルに囲まれ、すでに言われなければ気がつくこともないだろう一軒の老洋館でしかなかったが、そこの壁に書かれた彼の生涯が興味深かった。
19世紀末ハンガリーに生まれ、王立大学の建築科に学ぶ。第一次世界大戦に参戦、ロシア軍に捕まり捕虜となる。1918年シベリアに送られる列車から飛び降り、流転の末上海にたどり着く。ヒューデック25歳の時。徐々に建築科としての頭角を現し、30年間に100以上の建物を設計している。
彼なしには上海の建築物は語れないのだ。

まるで映画の主人公のような人生。
上海に魔物が住んでいた時代だ。
今はひっそりと、自転車置き場に猫が門番のように、隠れて住んでいる。