1933

mklasohi2016-03-12


1933年、急速に増える欧米人たちのお腹を満たすために工部局(当時の上海の最高行政機関)が作った屠殺場に寄りました。

「1993老場坊」と言って、いまはアートスペース、レストランになっています。イギリスの設計者バルフォースのデザインでまるでエッシャーのだまし絵のような不思議な構造と、地下教会のような飾りのない硬質な質感があります。

シンプルな線の美しくさえあるデザインが、家畜を殺すための機能的で衛生的な管理の行き届いた場所であったことに幻惑を覚えました。今や結婚式場も完備されていて、私や一緒に行ったメディア系の友人もそれができる人の気持ちが理解できないぐらい、圧倒的な場所で、中心部に入るにはまるで結界に入り込むほどのぞわぞわ感がありました。


「いのちの食べ方」
人類の遺産として、上海に来た方は寄ってご覧になるといいと思います。

いのちをくれた動物たちに感謝しなければ。
そう改めて思わされました。

今週は、なにかと人と動物について考える一週間でした。