仙人か神様

mklasohi2015-03-27

2〜3日前、ご近所女子会で香港料理を食べてきました。襄陽公園が見渡せる素敵なお店でした。そこで、冬休みは日本はどうでしたかときかれたのですが、すでに上海に戻ってほぼ1ヶ月なので、一瞬はてなとしてしまいました。2月の阪大での「上海ピジン語」の発表の準備でやはり忙しかったのと、1月は愛犬が死に、他にも身近な法事や、武漢でお世話になった方のお墓まりに行き、クリスチャンだったその方のお名前の刻まれた墓標を見るのがやはり悲しかったこと…、それ以外にはいつものお友達と美味しいものを食べに行ったり映画などを見たことが楽しかったですね。
時は流れて、戻って上海の寒さに震え上がっていた日々もほぼすぎ、キャンパスの柳の緑が春風に吹かれて美しい姿を見せる季節になりました。

「三月春風似剪刀」
柳の葉を切ったのはハサミにも似た春風。

大学には桜も少しあり、来週には満開になるでしょう。やっと過ごしやすい季節。

さて、直前でもしかしてあるのかなと一週間前にイベントサイトをチェックしてみると、フィギュアスケートの世界選手権のチケットが一番高いのと安いのが残っていた。それでWJさんを誘うと、彼女が安いのでというので、午前中のアイスダンスは3階席だった。それでも十分、あまりの美しさに見惚れるばかり。一つ一つのダンスがまるでロミオとジュリエットなどを上質の恋愛映画を見る思いだった。
羽生結弦君がすでに上海入りをしているということだったので、夜も見てみる?彼女にと聞いてみると二つ返事。午前の部が終わった2時過ぎに一度会場からでて、当日券の売り場に並んだ。

すると仙人のおじいさんが現れて380元のチケットが二枚あるが1枚100元どうかと後ろから声をかけてきた。チケットを見ると本物のよう。だから買うことにした。
おじいさんはダフ屋さんではなくて、どこからかのもらいものかか何かのようで、本人は興味がないようだった。まだまた中国ではフィギアスケートファンが少ない。日本であればチケットは手に入らないだろう。その上、中に入って係の人に見せるとすいてるから前に行ってもいいよまた少し前に駒を進めることができた。仙人の息のかかったマジックチケットかもしれない。

そんなわけで、午後は男子ショートプログラム
午前のアイスダンスとはまた違う神業の連続に興奮の4〜5時間だった。羽生君の演技は8時も過ぎて、日本人のサラリーマンの人たちも仕事が終わって駆けつけたようだった。それまで反対側で日の丸を取り出して応援していた日本人女性の方たちの多さにも驚いたが、まるでお相撲の取り組みのように上位の選手が出る時間になるとぐっと人が増えた。

羽生君の演技は夜の部29番目のさいごにから2人目。上海で前回怪我をされたから、私はあまりにドキドキしてまるで自分が滑りでもするような緊張感。ご本人はそういう人とは全く関係なく氷上で最高点をマーク。

人間業ではない。。

一番の素晴らしさは選手の人たちのたゆまぬ練習の精華が放つえもいわれぬ香気かもしれない。並大抵の努力ではないことでしょう。