雀のお茶を

雨の日。まずはお茶を入れました。

おとといお茶屋さんで買ってきた「雀舌」というお茶です。実は、清明節(4月初め)の前には、「清明前」という新芽を摘んだお茶が出回ります。なのでそろそろ出ているのでは、とお店に寄ってみたのですが、お店のおばさんに、
「今年みたいに寒いと清明前なんてまだでないよ。緑茶なら、これが美味しいよ」と勧めらました。
「歙县,雀舌」と書いてあったので、「安徽省ですか」と聞くとそうですよ、と。隣には「黄山毛峰」という安徽の有名なお茶もありましたが、舌切り雀は飲んだこともなかったし、かわいい名前に惹かれて。
確かに、雀の舌ぐらいの小さな緑の茶葉が底にゆらいで旨味があります。

黄山に登った時、これは野生のお茶の木ですよと教えてもらったこともありました。武漢の近郊で4月に茶摘みをさせてもらったことも…

新芽のお茶が飲みたいと思うのは、私の萌え出ずる緑を待つ気持ちの表れでもあるかもしれません。

我に贅沢を許すならお店の一番のお茶を買って飲んでみたい。