前向き、鼻先

老犬がなくなって1週間の東京に戻って、お別れ式や、成績付けをすませ、そんなばたばたの帰国後1週間が過ぎてこうとしています。先ほどまでのお天気も曇り気味。
なくなるということばは普通人間に対して使われることばですが、この16年のことを思うとやっぱりそういう感じです。


16年前のちょうど一月、動物保護協会にもらいに行きました。http://tv.oricon.co.jp/archives/38691
当時は東京都動物保護協会は城南島という辺鄙なところ。一日に午後往復一本のバス、事前講習会、譲渡、譲渡後講習会の3回の講習が義務付けられていました。なぜか譲渡後講習会は免除してもらえました。

この十年はいつも待たせたまま、夏休みと冬休みの計3−4ヶ月しか毎年一緒にいられず、いつも申し訳ないなぁと思っていました。
透けて見えるガラス戸の外、池のそば、フェンス越し、床を爪がカチカチと走る音。家や近所のあちこちに尻尾を振る姿が見えます。

くれたのはいつも前向きな愛情。


前向き。
うん、わん。