記憶に残る時間


おととい21日プーチン大統領も上海入りし、物々しかった上海、交通大学では、カシオ杯スピーチ大会がおこなわれました。
余興は、日本語劇はドラえもんも貞子もでるタイムスリップもの。大学生としての格調を出すために、タイムスリップでは司馬相如の詩を詠ずる、それが、自分が探していた人だとわかる仕掛けのラブコメディで、見に来たうるさ方の4年生からも高い評価をもらっていました。
残念なのは、日本語学科の先生たちの出席が思ったより揃っていなかったこと。科技大でしたら、こういうイベントの参加は是非物。職・住が一つの「単位」の中で行われる形式が上海という都会の学校では崩壊していることがわかります。みなさん遠くに住んでいるために持ち時間のみ学校に来ると言う生活。私もそうですが、さすがに年に一度の学生の成果発表はいらっしゃるとおもっていたので、ちょっとびっくりでしたが、まぁそういうものでしょう。
それはさておき、一年生は、もちろん?「恋するフォーチュンクッキー」。
知識がやや邪魔してか、全員白のTシャツ、黒のスカートまたはズボンという「衣装」でちょっとAKBのあのキャンデーのような華やかさには欠けていましたが、このクラスは実は美人も多くて可愛かったですね。

メインのスピーチ大会のこと。テーマは「心に響いたことば」。一年生から6名、2,3年生は5名ずつ選手が出場しました。
その多くの学生が「励まされたことば」をスピーチしているので、どうもやっぱりしめが「これからもがんばります!」という中国優等生努力パターン。
ことばなのですから、美しいものを感じたことばとか、ユーモアのある哲学とか、人を助けることを評価するものとか、なんでもよくて、もっと多種多様であってもいいはずだ、と感じたのが正直なところ、です。
でも、これは欲張りな要求なのかもしれません。
やはりこうした活動を通じてスタッフの学生も含め、一つ成長するものです。

スピーチの審査をしながら、質問の内容も考えなくてはならないので、忙しかったですが、やっぱり学生たちの大学生活の中で記憶に残る時間に立ちえてよかったなと思います。