今日のどきどき

おうちの窓が見える位置まで帰ってくると。見上げる窓の下、何かがひっかかっている。

あ〜、ピンクのばばシャツ。ピンチから外れてぶら下がっている。あれはとれるかどうか…

部屋に戻って窓を開け、箒の柄で、すこしずつ少しずつ。どきどき。
巻きついては落ちそうになる。落ちそうになってはさびた鉄のでっぱりに引っ掛かってくれる。息も詰まるサスペンス。
万一おちたら、一階のお部屋の方の最近パテオ風に改造した小さいお庭。


「すみません。はじめまして。3階の日本人です。あの…落としたのですが…」これが言えない。とりあえず大和撫子だから。(だったら外に干しちゃいけないけど。やっと空気もきれいになったので晴れてピーンと乾かしたいのも女ごころというのもではあるまいか)

スパイ映画みたいな、どきどき手を伸ばして、ひらりと落ちる手前で捕まえた。

なんだか、
急になんでも不可能が可能になるような気がしたのでした(笑)。